DIRECTOR

中程 長治 中程 長治

CHOJI NAKAHODO

総合ディレクター

仲程 長治

Choji Nakahodo

PROFILE

1959年石垣島生まれ。2017年より「やんばるアートフェスティバル」の総合ディレクターを務める。
琉球・沖縄のアルカイックな陰翳美と色彩感覚をテーマに、写真、デザイン、映像、カリグラフなどジャンルにこだわらない自由な表現活動を行う。
主な作品は「すでる ~原琉球のメタモルフォーゼ~」(やんばるアートフェスティバル2018-2019)、「スデル・うまれかわる」(京都国際映画祭2019アート部門)、島猫映画「 Nyaha!」(2018年)、西表島の自然と暮らしをテーマにしたドキュメンタリー映画「Us 4 IRIOMOTE〜生生流転」(2021年、YouTubeにて公開中)。

2017年冬、「ヤンバルニハコブネ」から始まった「やんばるアートフェスティバル」は、今年5回目の冬を迎えます。

やんばるという稀有な土地に息づく原初のパワーや、 循環をキーワードとする人と自然との営み、地域との関係性から生まれる 「今、ここでしか成し得ないアートを創造する」という姿勢を大切にしてきましたが、今年7月、ここ沖縄北部(やんばる)が奄美大島、徳之島、西表島と共にユネスコの世界自然遺産に登録され、その価値が世界的に認められました。

固有種や希少種が数多く生息するやんばるの森は、生物多様性の宝庫です。

そして、「やんばるアートフェスティバル」という生命体もまた、 やんばる固有の環境や文化、この地を訪れる人と迎え入れる人との出会いといった多彩な「個性のつながり」によって育まれ、支えられてきました。

アートにふれると人は笑顔になり、心に小さな明かりが灯ります。 そしてアートには、人の潜在的な免疫力を高めるパワーがあるとも言われています。

長寿の里に種を蒔き、ゆっくりと育ててきたアートの芽が今年も花開いて 地域やアーティストの中で力強く、末長く咲き続けることを願っています。

CREATIVE DIRECTOR

杉山 恒太郎 杉山 恒太郎

KOTARO SUGIYAMA

クリエイティブディレクター

杉山 恒太郎

Kotaro Sugiyama

PROFILE

株式会社ライトパブリシティ代表取締役社長
東京都生まれ。立教大学経済学部卒業後、電通に入社。
クリエーティブディレクターとして活躍。1999年よりデジタル領域のリーダーとしてインタラクティブ広告の確立に貢献。
電通取締役常務執行役員を経て、2012年4月ライトパブリシティへ移籍。
2015年4月より現職。2017年経済同友会加入。カンヌ国際広告賞国際審査員、大阪芸術大学客員教授。
●主な作品
小学館「ピッカピカの一年生」、セブンイレブン「セブンイレブンいい気分」、サントリーローヤル「ランボー」、ACジャパン「WATER MAN」他、国内外の受賞多数。
●2018年第7回クリエイターズ殿堂入り

メインビジュアルについて

遥か東の海・ニライカナイ(理想郷)から神はやってきて豊穣をもたらすように、やんばるアートフェスは我々に感動や喜びを喚起し、生きる勇気を与えてくれるだろう。

DIRECTOR OF
EXHIBITIONS

金島 隆弘 金島 隆弘

TAKAHIRO KANESHIMA

エキシビション部門ディレクター

金島 隆弘

Takahiro Kaneshima

PROFILE

ACKプログラムディレクター、京都芸術大学客員教授
1977年東京生まれ、京都在住。2002年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了後、ノキア社、株式会社東芝、東京画廊+ BTAP、ART iTなどを経て、2007年に FECを設立。
展覧会企画、交流事業のコーディネーション、アーティストの制作支援、東アジアの現代美術の調査研究などを手がける。
2011年よりアートフェア東京エグゼクティブディレクター、2016年よりアート北京アートディレクターを経て、現在は京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程に在籍しながら、2021年より国立京都国際会館で開催される新しい形のアートフェアACK (Art Collaboration Kyoto)のプログラムディレクターを務める。

長期に渡って続いた緊急事態宣言もようやく解除され、少し先を見通しながら、コロナと共に生きる新しい社会を模索するフェーズに入った感覚を持てるようになってきました。

「やんばるアートフェスティバル」も、アートと制作や表現を軸に、現地で生活する人、作品を鑑賞する人、そしてアーティストがどう関わり、そして共生できるか、今までの開催を踏まえながら、そのあり方を改めて考えるタイミングにあるのかもしれません。

前回はコロナ禍で県外や国外からの渡航が大きく制限された中での開催となりましたが、結果としては前々回とほぼ同数のお客様にお越しいただきました。お客様に広くお声がけしにくい苦しい状況ではありましたが、来場いただいたお客様を通じて、沖縄での認知が少しずつ広がっている実感を持つことのできた嬉しい回にもなりました。

このようなタイミングでの開催となる今回は、制作された作品にだけ注目せず、作品を制作する人やその環境にも意識を広げることで、女性や家族単位での参加が自然と増えてきたと感じています。
イベントの国際性を高めることはまだ難しい状況ですが、新たな眼差しで日本のアートを見ると、そこには多様性があり、制作も社会の変化と呼応している実感を改めて得ることができました。

そして、継続的に開催してきた今までの実績を、やんばる地域からどう広げられるか。
コロナ以前のように往来がしやすい状況となった時、県外や国外のアーティストやアートファンの皆様と共に次の一歩をすぐに踏み出せるように、実験的な取り組みにも挑戦していきます。5回目の開催を迎える「やんばるアートフェスティバル」にご期待ください。

CURATOR OF
THE CRAFT DIVISION

麦島 哲弥 麦島 美樹 麦島 哲弥 麦島 美樹

MIKI MUGISHIMA

TETSUYA MUGISHIMA

クラフト部門キュレーター

麦島 美樹

Miki Mugishima

麦島 哲弥

Tetsuya Mugishima

PROFILE

浦添市港川の外人住宅街にある「PORTRIVER MARKET(ポートリバー マーケット)」は、麦島ご夫妻が2013年から営んでいるセレクトショップ。 ポートリバーとは、地名の港川をもじった造語。沖縄各地から集めてきたクラフトのほか、アクセサリーや食品などのオリジナル商品も数多く取り揃う。

5回目の開催となる「YAF CRAFT MARKET」。
今回のテーマは「やんばるを嗜む」です。

今年、やんばるには「世界自然遺産登録」という明るいニュースが舞い込みましたので、そこに重点を置き、より一層やんばるを感じて、楽しんでいただけるようなセレクトを心がけました。

やちむん、ガラス、紅型、木工、琉球藍染、アクセサリー、染織、草装飾etc…といった多彩な作品たちを、今年はやんばるはもちろん、宮古、石垣、西表の各離島からも集めました。
YAFオリジナルブランドの「ARTICLE」にも新作が登場します。

また、やんばるまでお越しいただけないという方のためにオンラインストアにも力を注ぎ、YAFでしか手に入らない作品をお楽しみいただけます。

沖縄の多彩なクラフト作品を通じてそれぞれに「やんばるの嗜み方」を見つけていただき、QOLの向上にお役立てください。